2023年5月25日(木)、7月13日(木)に北星学園女子中学高等学校でミライトークを実施しました。専門英語科の2年生約50名と、社会人15名をオンラインでつなぎ「自分と世界のつながり」を考えるための発表と対話を行いました。
<開催目的>
高校生活の中で留学を経験する生徒たちの多くは、グローバル=「英語を話す」「欧米圏に行く」というイメージにとらわれてしまいがちだそうです。世界とのつながり方は多様であることを知り、「英語を話せる」その先に「どんなふうに活躍する自分がいるか」を描けるようになることを目的としました。
2回の発表を通じて、社会人の経験を伝えるだけでなく、生徒たちにも、自分自身について振り返ったり、将来のありたい姿を具体的にイメージしたりしてもらいました。
<授業の概要>
▼Day1
~これまでの自分の再発見~
・ねらい:世界と自分のつながりについて「英語を使う・話す」だけでなく、より広い視野で捉えるきっかけとする
・発表テーマ:「これまで」の自分と世界との接点(生徒・社会人共通)
▼Day2
~これからの自分と世界~
・ねらい:自分が世界と今後どのようなつながりを持ち、そこでどのように自身の価値を発揮できるかを考えるきっかけとする
・発表テーマ:「これから」の自分と世界との接点(生徒・社会人共通)
▼授業の流れ
50分の授業時間を使い、1人の社会人に対し生徒数人がグループになり、発表や質疑応答を行いました。
<参加した社会人>
外資系企業人事(アメリカ・ドイツ)/購買部門(インドネシア、タイ、バルセロナ)/商社(ブラジルほか南米)/外資系ITエンジニア(アメリカ)/フリーランス(ミャンマー)
など、様々な国とつながりのある社会人に参加いただきました。
*()内は、特に関わりのある国
<発表内容>
社会人からは、
・高校卒業から現在に至るまでのキャリア(進学・留学、就職・転職、独立等)
・学生時代や仕事で世界と接点を持ったときの話
・10年後の自分の夢と、そのために今やっていること
をお話しいただきました。
また、生徒たちも発表を行い、社会人から行きたい国や生徒の夢について大人たちからも質問を投げかけました。
生徒たちからは、社会人に対して、留学で一番大変だった経験や、転職・退職の理由、稼いだお金を何に使いたいか、好きな言葉はなにか、など多岐にわたる質問があがりました。
<生徒の感想や気づき(抜粋)>
・私は英語だけに執着してたんですけど、英語を使って海外の企業で薬の開発をするとか多様な生き方に触れられてよかったです。
・今の自分の夢に対して不安が沢山あったが、話を聞いてからは自分の夢を目指したいという気持ちがもっと強くなった。
・今までは英語を使った職業っていう条件で、将来の職業を探したりすることが多かったけど、そうではなくて英語は自分のスキルとして考えてまずは自分に向いている、自分の好きなことを仕事にした方がいいということを学べて、とても心に残っています。
・大きな目標や願望をどんどん明確にしていくべきだと感じた。また、願望で終わらず、たくさん早く行動することも大事だと感じました。
・自分も将来、自分の経験談を話せるくらいたくさんの経験を積みたいです。
<参加した社会人の声(抜粋)>
・生徒さん達の将来の夢、悩みについて一緒に考えることができました。
・2回同じ生徒さんで参加させて頂いて、生徒さんの考え方や視野の広がりにつながるきっかけを見させてもらいました。
・自分の考えていることを考えたり、口に出したり、それを親でもない先生でもない大人に聞いてもらったり、アドバイスもらったり、プラスお友達も一緒に話す機会を、真摯に行なっている姿に、素敵だなぁ、いいなぁと思いました。
・中高生の方々は周りで接している大人は限定されていて、このような機会を使って、様々な大人と接することは大切なことだと思います。このような活動で、今までと違う大人と接することが将来の選択肢を広げるお手伝いになると考えています。
<担当者からひとこと>
協力いただいた社会人の方のお話を聞くと、世界とのつながり方、関わり方は私たちの想像以上に多岐にわたると実感しました。生徒さんもそう感じ取ってくれたようです。
「失敗は経験だ」と思って、若いうちに自分の足で直接、あらゆる世界を体験してくれたらいいな!と思いました。
ありがとうございました!
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